スギ花粉症に鼻噴霧用ステロイド薬は効くのか?

アレルギー性鼻炎の薬として、鼻に直接薬剤を吹き付ける薬があります。俗にいう点鼻薬(点鼻薬)です。

慢性的な後鼻漏でない場合、後鼻漏は花粉症の中期(鼻水が増加するため)以降から起こる方が多いと思いますが、その後鼻漏の発生を遅らせることができるかもしれない薬です。

この記事では、点鼻薬の中でも鼻噴霧用ステロイド薬が効くかどうかについて書いています。なお、主に「咳と痰の臨床(医薬ジャーナル社)」から引用して記載しています。

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スギ花粉症に対する効果

結論からいいますと、論文には鼻噴霧用ステロイド薬はスギ花粉症に効果があると書かれています。
花粉症が治るという効果ではなく、あくまで症状の悪化に対する効果であり、誰にでもということでもありません。

以下に該当部分を引用します。

花粉飛散初期から鼻噴霧用ステロイド薬を用いた研究では、鼻噴霧用ステロイド薬は飛散ピーク時の症状増悪を有為に抑制しかつ鼻粘膜への肥満細胞、好酸球、T細胞などの炎症細胞の浸潤も同様に抑制した。

難しい表現もありますが、「症状増悪」というのを簡単にいえば「症状が悪化する」ということです。つまり、鼻噴霧用ステロイド薬は花粉症シーズンまっただ中でも鼻の症状を抑えることに効果があったということです。

ただ、「有為に抑制」とあるように「軽減する効果がある」という認識が良いと思います。全く花粉の影響を受けなくなったり、なったりするわけではありません。あくまで「抑える」のです。

個人的にはですが、点鼻薬を使うとダラダラと水のように鼻水が鼻のアナから垂れてきてツンと痛くなる覚えが有るため、あまり点鼻薬は信用していなかったのですが、考えを改めなければならないかもしれません。

鼻噴霧用ステロイド薬と抗ヒスタミン薬と抗ロイコトリエン薬の効果の差

鼻噴霧用ステロイド薬の他にも鼻炎の治療薬して、抗ヒスタミン薬と抗ロイコトリエン薬などがあります。

これらの中で、鼻噴霧用ステロイド薬の方が改善効果がすぐれていたそうです。以下に引用します。

メタアナリシスでは、鼻噴霧用ステロイド薬は抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬に比べて、総鼻症状あるいは鼻閉などの各鼻症状の改善効果において優れていることが明らかにされている。

直接鼻に薬剤を吹き付けるだけあって、効果はあるようです。

とはいえ、点鼻薬をお使いの方であれば経験済みかと思いますが、効くのは一時だけです。しかも、大抵鼻の中が痛くなります。

つまり、効果はあるけれども一時的で、服用薬よりも副作用(傷みなどを副作用といっていいのかわかりませんが)が強いといえるかもしれません。

なお「メタアナリシス」とは、複数の臨床データを集めたうえで、それらを統合してより大きな視点で研究することを言います。主に統計的なアプローチを用いるようです。

鼻噴霧用ステロイド薬は初期に使う

スギ花粉症に関してですが、特に初期に鼻噴霧用ステロイド薬を用いることで、花粉の飛散がピークに達する期間でも抑制効果があるようです

点鼻薬は強い効果がある印象のためか悪化してから使う方が多いかもしれませんが、むしろ花粉シーズン突入前に使いだすほうがよいようです。

もちろん使い過ぎは体に害をもたらしますので、各薬剤の説明書や医師の指導を守ることが重要です。他人事だと冗談のような話ですが、効かないと思って回数をどんどん増やして1時間に一回使う用になってしまう可能性は十分にありえますので、自制が必要です。

後鼻漏の場合、ともかく鼻水さえ抑えらればマシになるので、花粉症シーズン到来前の前からのケアは重要だと思います。

なお、ただのスギ花粉症でまだ後鼻漏になっておられない方は後鼻漏のことが分かりにくいかと思いますので、後鼻漏をイラストで紹介しているTOPページをご覧下さい。

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